双子座満月と火星:日本の防衛力強化を通して理解する占星術

今回の双子座満月は火星コンジャンクションを通し、防衛力の強化を通して日本人のアイデンティティに長期的な変化をもたらすことを映し出しているのかもしれません。

双子座満月と火星:日本の防衛力強化を通して理解する占星術

今月の満月を通してチャートをどのように理解できるかを、最近の時事問題に焦点を当てて考えてみます。

双子座満月に火星が重なる

日本では、今週の木曜日が双子座の満月です。

満月は太陽と月の「オポジション」ですから、月が太陽の光を正面から受ける配置が起きます。このときの月の位置は双子座、太陽はいて座です。そしてこの月に今レトログレード中の火星が重なります。天文学的にも同じ時期に地球と火星がいちばん近づくのです。

2022年双子座満月 占星術チャート

今回の満月はこうして双子座に強いシンボルが集まっていることがわかります。双子座ルーラーの水星はこの時、先週よりもずっと改善した状態ではっきりと見える位置です。この満月はこうして強い水星の象徴を通して特に日本人の意識に起こす影響を表しているようです。

占星術の月の役割

占星術で大切な役割を果たすのは月です。

紀元1世紀に書かれた占星術書の中にはすでに月のシンボルについての記述があります。
その時すでに、月はすべての出来事の土台を示すと考えられていました。

17世紀の占星術では月が人の行動や出来事、その展開を映し出すと理解されていました。

というのは、月が人間(物質)の世界と神の世界の橋渡しをすると考えられていたからです。
月下世界と天上世界の違いは目に見えるものと見えないものの違い。目に見えない世界が存在し、目に見えない物事を理解するために天体を探ることが占星術なのです。

満月と火星の位置

その満月に火星が重なる12月の満月。

満月時の東京チャートはアセンダントが牡羊座ですから、そのルーラーの火星がさらに強調されています。個人の生活でも同じですが、この双子座の満月は火星が象徴する物事が地上に現れるタイミングということ。今週のこの満月は特に、日本人全体の意識にも影響を及ぼしそうです。

双子座は水星の星座ですが、満月時の水星は戦後日本のチャートのアセンダントに重なります。国のチャートでアセンダントは国民を表す位置ですから、この満月が日本人としての自己意識に関係することがここにも現れています。

その満月の位置に「戻ってきた」火星。今週は、これまで検討されてきた防衛費予算増加についての発表で始まりました。

防衛費「5年で43兆円」、岸田首相指示 23年度から
岸田文雄首相は5日、2023年度から5年間の防衛費の総額を43兆円とするよう指示した。首相官邸で浜田靖一防衛相、鈴木俊一財務相に伝えた。現行の中期防衛力整備計画の5年総額27兆4700億円から5割以上増える。相手のミサイル発射拠点をたたく反撃能力の整備などにあてる。「(防衛力の)抜本的な強化を進めるための必要な内容をしっかり確保するため与党とも協議しつつ積み上げで43兆円程度とする」と表明した

軍事は火星のシンボルの一つ。これまでの防衛費よりも5割以上の増加がより現実に近づきました。

満月は第3ハウスに位置することから、近隣諸国との関係に注意を払いましょう。火星は競うことや戦うことを表す惑星です。この満月のチャートは戦争のリスクは表してはいませんが、近隣国からの反発が高まることはありそうです。対極にある太陽は、外国を示す9ハウスからこのチャートの主役である月に強い光を照らしています。今回の防衛費増加の目安となっているのが NATO の防衛費基準です。外国からのプレッシャーが今回の政策提案の背景にあるようです。

防衛費増加の議論には法人税や所得税の増税案も含まれています。火星が「税金、借金」を表す8ハウスを支配していることを見ると、その可能性は予想以上に現実的なのかもしれません。すぐに増税をすることは難しいことから、当面のあいださらなる国債発行で増加分は賄われそうです。

満月で成就したこととは?

満月は太陽と月のサイクルの折り返し地点でもあります。
長距離走のようにスタートがあり、ゴールがあるのですね。

今週の双子座満月の起点は半年前の双子座新月です。

日本の双子座新月は今年の5月末でした。
今年の6月はじめに、岸田総理が「骨太の方針」を発表しています。その中に「防衛力を抜本的に強化する」ことが盛り込まれ、実現に向ける動きが始まっています。

政府「骨太の方針」決定 防衛力「5年以内」に抜本的強化を明記 | NHK
【NHK】政府はことしの「骨太の方針」を決定しました。焦点の1つとなっていた防衛費の扱いについて、NATOの加盟国がGDPの2%以…

この発表の前週、ちょうど双子座で太陽と月が重なり新月がおきたころ、安倍元総理が防衛費を増やすことを提言に含めるように求めたと伝えられています。今回の満月の起点となる時期に発案されたことが形を表した例ではないでしょうか。

月は人間の生活と深い関わりを持ちます。それは潮の満ち引きなどはっきりと目にすることができる環境変化や、人の行動変化などに現れるのです。今回の双子座満月は、一つには、防衛力の強化を通して日本人のアイデンティティに長期的な変化をもたらすことを映し出しているのかもしれません。土星は満月とトラインを組んでいて、その影響は来週にかけて強まります。短期的にも来週早々には関連した何らかの結果が現れそうです。


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