2023年3月トランジット・土星の魚座移動と乙女座満月

2023年土星の魚座移動と乙女座満月

3月の乙女座満月の直後、土星は水瓶座から魚座に移動します。

2020年の春から水瓶座に位置していた土星ですが、その前の星座、山羊座に移動した2017年12月から数えると5年以上もの長いあいだ、自分の支配星座を移動していました。

土星魚座移動時のチャート

7つのプラネットの中でいちばんスピードが遅い土星は、人の生活だけではなく、社会全体の変化も象徴すると言われています。太陽は12星座を1年かけて一周し、その周期が季節をもたらしますが、土星はその同じ軌道を30年かけて移動するからです。文化や習慣の違いを超えて、30年の周期はヒトが成長する周期として認識されています。

土星は12星座の中で2つの星座を*「支配」しています。山羊座と水瓶座が土星の星座ですが、それら二つは冬に連続する星座です。ですから、土星は自身の支配星座に移動すると、他のプラネットよりも品位の高い状態が続きます。
*「支配」は西洋占星術の要素のことで、それぞれのプラネットの「品位」が最高になる位置配置のこと。「品位」も占星術要素で各プラネットの表現の状態を指す。

そこから魚座というまったく性質の違う星座に移動する土星。「時間」を象徴するこの惑星は、過去5年間、皆さんの生活において、どんな「時」を刻んだのでしょうか。

移動に時間がかかる土星は、その象徴も強く出るということ。社会の中では土星が象徴する物事に区切りや変化がはっきり現れるでしょう。「時間」を象徴する土星は高齢者層を表し、また、土地や地下資源に関連する仕事なども土星のシンボルです。

個人レベルではこれから、魚座や乙女座にネイタルの惑星が位置する人は、この土星移動の影響を強く受けるでしょう。双子座と射手座にネイタルのシンボルがある人も転換期になりそうです。

魚座は水の質を持ち、そのシンボルに描かれているように二つの部分で成り立つ星座です。木星の星座らしく、豊かな創造力と深い許容性を併せ持つ魚座。それに対して土星は「制限」の惑星ですから、共通項の少ない魚座でどのようにバランスを取ればいいか体得するのに少し時間がかかるかもしれません。でもスタイルは違いますが、魚座も土星も何かを生み出し作り出すことに焦点を当てれば、学びの多い人生の「季節」になりそうです。

これまでの土星支配星座とは雰囲気がガラリと変わる魚座配置に、山羊座・水瓶座配置の強いネイタルチャートの方々は、拍子抜けするかもしれません。今回の土星星座配置のあいだは、冥王星・天王星・火星との厳しいアスペクトも経験し、上昇と下降に翻弄されたという方も多いと思います。それらの方々にとっては小休止と新しいサイクルの始まりですね。

土星が魚座入りする直前には乙女座満月が完了します。土星はすでに先月、太陽とのコンジャンクションを済ませています。ここから3ヶ月ほどで、自分のネイタルチャートと重ね、生活のどのエリアに長期的な計画を立てるか、どんな結果を出したいか、考えてみるのがいいでしょう。この満月が過ぎると、土星は夜明け前に徐々に姿を現すからです。

今月末に土星は火星とトラインを組み、忙しい3月を閉じます。3月は金星と水星も星座移動があり、春分を迎えると、冥王星と火星も星座を進んで移動を完了します。詳細については次回お届けします。


記事が発行されるとお知らせが届きます。☞メンバー登録(無料)ページからご登録ください。(メールアドレスだけで登録できます)

お問合せ | 鑑定お申し込み | ホームページ

Subscribe to Horoscope Logos

Don’t miss out on the latest issues. Sign up now to get access to the library of members-only issues.
jamie@example.com
Subscribe